NTTデータとVA Linuxは、Linuxを活用したシステムの故障解析ツール「リナックシデント(仮称)」を開発すると発表した。2004年度中の実用化を目指す。
リナックシデントは、Linuxを用いたシステムの故障・障害時に、情報収集と解析を行なうツール。デバイスドライバやカーネルだけでなく、OSやアプリケーション、ミドルウェアのダンプ情報を記録する機能を備えており、ハードウェアやOS、アプリケーションが複雑に絡み合う障害であっても対応できるという。また、想定外の障害が発生した場合でも迅速に原因を究明できるとしている。なお、ダンプ情報を収集する機構は、専用のハードウェアではなくソフトウェアで構成されているため、低コストでの提供が可能になるという。
障害の根本的な原因究明には、ダンプ情報の解析を行なう必要がある。両社によると、「これまでの解析ツールでは基本的なデバックツールが用いられてきたが、リナックシデントでは解析技術者が必要とする情報を明示的に表示可能で、より迅速に原因を究明できる」という。
NTTデータとVA Linuxではリナックシデントの実用化後、各種OSS(Open Source oftware)を検証し、提供するシステムにリナックシデントを適用していく方針だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTTデータ)
http://www.nttdata.co.jp/release/2004/050700.html
ニュースリリース(VA Linux)
http://www.valinux.co.jp/newsroom/2004/0507/01/
( 鷹木 創 )
2004/05/07 17:43
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