ソフトイーサ社は、中国で公開されたWebサイト「vnn.cn」( http://www.vnn.cn/ )がSoftEtherの公式Webサイトに酷似しているとし、遺憾の意を表明するとともに、ユーザーに対して注意を呼びかけている。「2ちゃんねるに書き込まれた情報から発見した」(登大遊代表取締役社長)という。
該当するサイトは、レイアウトやフォントなどページデザインがSoftEther公式サイトと酷似している。ソフトイーサ社では、「公式サイトで使用しているスタイルシートをそのまま流用している可能性が高い」と推定。「フォントなどの値が公式サイトと同一で非常に紛らわしい。当社やSoftEtherと関連があるかのように誤解される恐れがあるが、当該サイトとソフトイーサ社は、一切関係がない」としている。
また、模倣サイトでは、Windows上に仮想ネットワークインターフェイスをインストールするソフト「Virtual Native Network Client 2.0」(VNN Client)を無償配布。ソフトイーサ社では、「VNN Clientはインターネット上の通信の匿名化を目的としたものとのことだが、SoftEtherのコードは含まれていなかった」とSoftEtherとの関連性を否定している。
なお、ソフトイーサ社の調査によれば、「VNN Clientの日付情報は『2003/08/01』と表示されるが、ファイルに埋め込まれたタイムスタンプ情報を解析したところ、実際には2004年5月11日に生成されたファイルであることが判明した」という。こうした理由から、「模倣サイトの主な部分は5月11日前後に初めて公開されたのではないか」と分析している。
今後ソフトイーサでは、「該当サイトの管理者に対して、誤解を招くようなコンテンツを公開しないよう改善を要求する」方針だ。
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「vnn.cn」(英語版)の表示。このほか中国語版もある
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こちらがSoftEtherの公式サイト
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softether.com/jp/news/040516.aspx
関連記事:VPN構築ソフト「SoftEther」関連記事インデックス
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2004/03/04/softether.htm
( 鷹木 創 )
2004/05/17 13:40
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