日立製作所とグローバルアクセスは17日、東京-大阪の折り返し区間1,500kmにおける遠隔データバックアップ実証実験に成功したと発表した。これにより、長距離離れたサイト間のバックアップが実現し、災害時でも迅速なデータ復旧が可能になるという。
実験は東京と大阪の折り返し区間約1,500kmを、グローバルアクセスが提供するファイバチャンネル専用線とイーサネット専用線で接続し、メインサイトからリモートサイトへのバックアップを実施したというもの。データの転送方式には、通常長距離バックアップに使用される「非同期転送方式」とは異なり、日立独自の「ハイブリッド転送方式」を利用したのが特徴だ。
非同期転送方式では、データベースやオンラインコンテンツに影響を与えないために、データベースのデータとデータ復旧用ログを共に非同期で転送している。一方、ハイブリッド転送方式では、データベースのデータは非同期で、データ復旧用ログは同期で転送している。
データは非同期で転送しているため、オンラインサービスの性能に影響を与えないが、データ復旧用ログは同期で転送しているため、メインサイトの災害時でも、バックアップサイトでデータ欠損無く、データを復旧させることが可能になるとしている。
日立では実験結果を活かし、安価な遠隔バックアップシステム構築を実現するほか、高可用な復旧ソリューションを提供していくとしている。
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実験イメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2004/05/0517.html
( 大津 心 )
2004/05/17 13:44
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