日本IBMは17日、PCや携帯電話、PDAなどから業務アプリケーションを利用できるクライアントソフトウェアの新戦略「IBM Workplace」を発表した。
IBM Workplaceは、サーバー側でクライアントソフトウェアを集中管理する形態のアプリケーションソフトに関する新戦略だ。サーバーで一元管理することによって、クライアントソフトの追加機能配布や修正・更新を容易にするほか、運用管理コストの削減を実現できるとしている。また、Javaベースのミドルウェアで実現しているため、さまざまなOS上で動作する。具体的には、WindowsやUNIX、Linuxのほか、Symbianなどの組み込みOSにも対応する。年内にはMac OSにも対応予定だという。
IBMは現状のWebアプリケーションの課題として、インターネットに接続していないと利用できない点や、文字入力の操作性などを挙げている。一方、IBM Workplaceでは、IBM Workplace Client Technology, Rich Edition」という新しいテクノロジを採用することにより、ファイル等をドラッグ・アンド・ドロップができる新しいインターフェイスを利用できるほか、オフラインの状態でも作業を継続し、接続語に再同期することも可能だという。
IBM Workplaceは、JavaベースのWebアプリケーション環境の構築用ソフト「WebSphereファミリー」と、コラボレーション用ソフト「Lotusシリーズ」で構成される。コラボレーション用ソフトは、メールやカレンダー機能を提供する「IBM Lotus Workplace Messaging」や、在席確認やインスタントメッセージが利用できる「IBM Lotus Workplace Team Collaboration」など5製品が提供される予定だ。
これらのソフトは、Webブラウザや「IBM Workplace Client Technology, Rich Edition」から一元的に利用することが可能。また、携帯端末等向けのソフトウェア「Workplace Client Technology Micro Edition」も提供予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/05171
( 大津 心 )
2004/05/17 15:58
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