日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は17日、2004年4月度のウイルス届出状況を発表した。3月に引き続き、Netsky亜種が1位となった。
企業別ランキングでは、1位が「Netsky.Q」で1,064件(3月度743件)、2位が「Exploit-MhtReadir.gen」で806件、3位がNetsky.Pで715件(同420件)、4位はNetsky.Q@MM!zipで445件(同318件)、5位がNetsky.Dで415件(同794件)となり、上位5位中4件をNetsky亜種が占めた。
マシン数別ランキングでは、1位が「Netsky.Q」で4,346件(同5,014件)、2位がNachi.Bで2,670件(同5,014件)、3位はExploit-MhtReadir.genで1,729件、4位がNetsky.Q@ZZzipで1,700件(同2,216件)5位がNetsky.P、の1,557件(同980件)だった。上位10位まで見ると、10個中8個をNetskyが占める結果となった。
またNACでは、5月に発生したウイルス「Sasser」の被害額を、米コンサルティング会社の試算として紹介。クリーニング費用、機会損失、修復用の人件費やハードウェア、ソフトウェア経費を計算した結果、全世界で4億~5億ドルの被害に上るとしている。これは、ウイルス「Mydoom」の被害額と比較すると10分の1だが、2002年に発生したウイルス「Klez」と同程度だとしており、早急にWindowsUpdateを実施するなど、対応するように呼びかけている。
関連情報
■URL
日本ネットワークアソシエイツ
http://www.nai.com/japan/
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( 大津 心 )
2004/05/17 18:33
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