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デスクトップ画面
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サン・マイクロシステムズは18日、LinuxやMozillaをはじめとするオープンソースのOSやアプリケーションをベースにした統合デスクトップ環境「Sun Java Desktop System」を6月2日より出荷すると発表した。Webブラウザやメール、ワープロ、表計算、プレゼンテーション、画像加工など、企業向けに必要な機能がひと通り搭載されている。標準価格は、1年間のライセンス料が1ユーザーあたり5,775円またはPC1台あたり11,550円となっている。
Windowsに代わるデスクトップ環境としてサンではこれまで「JavaStation」などのNC(Network Computer)を提供していたが、それらはサーバー側で処理を行なうシンクライアントのソリューションだった。これに対してSun Java Desktop Systemは、一般的なPCにインストールして利用するデスクトップ環境として同社初の製品となる。すでに米国では2003年9月に発売されており、今回、日本語環境をサポートした製品が用意された。
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各種アプリケーションを起動した状態
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Sun Java Desktop Systemは、SUSE LinuxをベースにしたOS、Java 2 Platform Standard Edition、デスクトップ環境「GNOME」、Webブラウザ「Mozilla」、統合オフィスソフト「StarSuite」、メール/スケジュールソフト「Evolution」などオープンソースベースのソフトウェアで構成。Real PlayerやFlash、メッセンジャーなども含まれている。日本語環境としては、かな漢字変換ソフト「ATOK X for Linux」、リコーフォント2書体のほか、NEC、エプソン、沖データ、ゼロックスのプリンタドライバを搭載している。Windowsのプリントサーバーやファイルサーバーへ接続できるクライアント機能も備える。
さらに、管理者権限を設定したSun Java Desktop Systemマシンから、もしくは別途設置した専用のサーバーから社内の全マシンのデスクトップ環境を一括管理できるツール類も標準搭載している。逐次配布するセキュリティ修正プログラムや、年に2回行なうSun Java Desktop System全体のソフトウェアアップグレードも一括配布可能だ。
なお、Sun Java Desktop Systemに搭載されている以外の機能が必要な場合は、ユーザーがSUSE Linux対応のアプリケーションをインストールして利用可能だという。また、導入ためのコンサルティングやサポートとともに、企業ごとに必要なソフトをカスタマイズして追加するサービスもサンが別途提供する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://jp.sun.com/Press/release/2004/0518.html
製品概要
http://jp.sun.com/products/software/javadesktopsystem/
( 永沢 茂 )
2004/05/18 18:32
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