ノベルは27日、新しいLinux OS「Novell SUSE LINUX」を6月1日より販売開始すると発表した。あわせて新パートナープログラム「PartnerNet 2004」やユーザーサポートプログラム「Novell Premium Support」も6月25日より開始する。
SUSE LINUXは、ノベルが1月13日に買収した独SUSE LINUX社が開発したLinux OS。ノベルが日本語化し、24時間365日対応の日本語窓口を設けて対応にあたる。SUSE LINUXは企業向けLinux OSとして、基幹系業務など大規模サーバー向け「Novell SUSE LINUX Enterprise Server(SLES)8」や、中小企業や部門サーバー向けの「Novell SUSE LINUX Standard Server(SLSS)8」、デスクトップOS「Novell SUSE LINUX Desktop (SLD)1」の3製品で構成される。
デスクトップ版のSLDは、Windowsと高い親和性を持ち、インターフェイスや機能もWindowsユーザーが違和感なく利用できるとしている。また、Windowsアプリケーションの実行環境(Crossover Office)機能や各種データベースサーバーへの接続性も確保した。Windowsとのデュアルブート環境も可能だという。
また、SLSSは、企業の部門向けにファイルやインターネット接続、メール、プリント、アプリケーションサーバーなどの各種機能を提供する。ファイルやメモリ、プロセス管理などは、SLESの技術をベースとしているため、信頼性が高いとしている。
SLESは中~大規模サーバー向けOSで、IntelやAMDの64/32bitプロセッサに対応し、サーバー1台で32bitの場合は最大32個、64bitの場合には最大64個のマルチプロセッサに対応。メインメモリは32bitの場合で最大64GB、64bitで最大512TBを搭載可能なほか、ハードディスクも最大27台接続可能となっている。インストール・設定・管理ツールの「YaST」を搭載し、パッチや拡張プログラムのリモートインストールも実現した。
新しいパートナープログラム「PartnerNet 2004」では、Linuxビジネス強化のためにソリューションパートナープログラムやOEMパートナープログラムを用意。エンドユーザー向けにも、日本語でも24時間365日対応を実施するほか、企業のニーズに応じたサポートメニューを選択可能だとしている。
販売形式は、ライセンス販売とパッケージ販売を用意。パッケージ販売では、1年間のアップグレード保証付きで、SLDやSLSSは1ライセンス分から、SLESは5ワークステーションライセンスからの販売となるという。価格はオープンプライス。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.novell.co.jp/pressrel/20040527_1.html
( 大津 心 )
2004/05/27 13:24
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