米投資会社のカーライルと京セラがDDIポケットを買収するという報道を受け、各社はそれぞれ「現在交渉中」であることを明らかにした。
KDDIによれば「米カーライルと京セラの2社による交渉は行なっている。しかし現時点では合意に達していない」という。またDDIポケットも「提案は受けているが、決定はしていないと聞いている。もしそうなったとしてもサービス内容に変わりはない」としている。
京セラによれば「独占交渉権を得て交渉しているが、最終合意には達しておらず、買収金額などについては決定していない」とのことだが、6月中旬に合意に達し、今夏中に買収を完了させたい考えという。
米カーライルでは「独占的な交渉を行なっているのは事実だが、合意はしていない」としている。同社は、世界規模で投資活動を行なっており、国内ではイー・アクセスの株式を保有。京セラによれば、今回の共同交渉はカーライル側がDDIポケットの成長性などに着目し、京セラに対して共同で株式取得を行なうべく提案してきたという。京セラとしても「通信事業の発展はメーカーとしてもありがたいこと。メーカーとキャリアは大きく異なる立場であり、京セラ単独での買収は難しい」という側面もあり少数株主であることを条件として交渉しているという。
なお、DDIポケットの買収については昨年9月にも一部報道で伝えられたが、その後KDDI 代表取締役社長の小野寺 正氏は、定例記者会見などで「(ユーザーは減少しているものの)DDIポケットは黒字化を達成している。適正な価格であれば売却することもあるだろう」との意向を明らかにしている。
関連情報
■URL
カーライル・グループ
http://www.carlyle.jp/
DDIポケット
http://www.ddipocket.co.jp/
京セラ
http://www.kyocela.co.jp/
KDDI
http://www.kddi.com/
( 関口 聖 )
2004/05/27 22:22
- ページの先頭へ-
|