ノークリサーチは27日、2003年度における国内PCサーバー出荷状況の調査報告を発表した。調査によれば、2003年度の出荷台数は前年度比18.7%増の368,100台となったものの、金額ベースでは0.3%減の2,663億円となり、サーバーの低価格化が進んでいるとしている。
今回発表された調査は、国内のPCサーバーを対象として、2004年4月から5月にかけてメーカーへの直接取材などを通してノークリサーチがまとめたもの。調査では、2003年度のPCサーバーの出荷台数は、前年度比18.7%増で過去最高の368,100台としている。ノークリサーチでは、2002年度までは買い控えが目立っていたが、2003年度に入り中堅から大手企業を中心に情報系サーバーへの投資が目立っており、IT投資減税やWindows Server 2003へのリプレース需要などが好調を支えていると分析している。
一方、金額ベースでは0.3%減の2,663億円となっている。これについては、低価格サーバーへの需要が強いことや、ラック型サーバーなどの増加により平均単価の下落傾向が進んでいることが要因と推定している。
メーカー別のシェアでは、NECが24.4%で昨年度と同様にトップとなっている。2位はデルの18.8%で、昨年度(13.0%)から大幅にシェアを拡大。以下、3位は富士通(16.6%)、4位はHP(15.8%)、5位がIBM(13.3%)、6位が日立(6.4%)などとなっている。
2004年度の市場展望としては、景気の回復傾向を受けて引き続き安定した需要が見込まれるとして、2004年度の出荷台数は15%増の424,000台と予想している。また、PCサーバーの形状ではラック型への需要が伸びており、2003年度はタワー型が51.5%、ラック型が45.5%という比率となっていたが、2004年度にはラック型がタワー型を上回ると予想している。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.norkresearch.co.jp/pr040527.pdf
( 三柳英樹 )
2004/05/28 14:25
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