マイクロソフトは26日、「Microsoft Office Outlook 2003」に他者のアカウント権限で、共有フォルダなどの保護されたリソースへアクセスできてしまう問題を発表した。
この問題は、他人のメールアカウントを「既定の電子メールアカウント」として登録すると、その他人のメールアカウントが持つセキュリティ権限で、共有ファイルなどのセキュリティで保護されたリソースへアクセスできるという問題。自分のメールアカウントに、そのリソースへのアクセス権限が無くてもアクセスできてしまうのが問題といえる。
例えば、自分のPCの「既定の電子メールアカウント」に、上司のアカウントを登録すると、その上司のセキュリティ権限で共有フォルダ等へアクセスできてしまうという。原因は、複数のメールアカウントがある場合に、ログオンに使用したユーザーの資格情報よりも、最新の情報が優先されるためだとしている。
マイクロソフトは、“この問題は仕様である”としており、パッチなどは提供していないが、回避方法は紹介している。回避方法は、他のユーザーアカウントの代理人として、そのアカウントにアクセスするというもの。この方法を実践すると、他人のセキュリティ権限を持たない状態で、そのアカウントにログインすることが可能になるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;821296
( 大津 心 )
2004/05/28 16:46
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