総務省は28日、電気通信サービスモニター1,000名を対象にした「平成15年度電気通信サービスモニターに対する第2回アンケート調査」の結果を発表した。回収数は939件で回収率93.9%だった。
アンケートは、1)電気通信サービスに関する相談窓口、2)電気通信サービス広告表示、3)フィルタリング、4)コンピュータウイルスの4項目について調査している。相談窓口に関する調査では、電気通信事業や消費者生活センターなどの相談窓口に相談したユーザーの83.8%が問題解決し、解決しないユーザー14.0%を大きく上回った。解決しない原因としては、「相談員の対応が悪い」が30.6%、「相談員の知識がない」が26.5%となった。
● ADSL・光ファイバの広告内容と違うと感じる点は61.3%が「ベストエフォート」
広告表示に関する調査の「電気通信サービスの広告内容と違うと感じる点」では、ADSL・光ファイバについては「ベストエフォート」が61.3%、「サポート体制」が38.7%、「料金や所要経費」が25.2%となった。また、ADSL・光ファイバ広告の今後の課題としては、「料金や所要経費をもっとわかりやすく」が75.5%、「サポート体制について正確に表示」が46.8%、「特に重要なポイントがわかるよう簡潔な表示を」が40.5%だった。
携帯電話・PHSでの広告内容と違うと感じる点では、「料金(割引等を含む)」が55.4%、「サービス内容(利用できる機能)」が40.6%で高かった。今後の課題では、「料金プランの表示をもっとわかりやすく」が81.5%、「特に重要なポイントがわかるような簡潔な表示を」が54.1%となった。
● フィルタリングソフトは96%が必要だと認識、携帯電話では有料でも需要がある
フィルタリングソフトを「必要だと思う」または「人によっては必要だと思う」と回答したユーザーは、合わせて96.0%だった。また、現在は提供されていない携帯電話のフィルタリングソフトに関しても、81.0%のユーザーが「実現すべき」と回答しており、ニーズの高さを表わしている。
さらに、携帯電話のフィルタリングソフトの利用意向では、「利用したい」および「無料なら利用したい」と回答したユーザーは合計で77.3%に達した。
● ウイルス対策ソフトは34.8%が利用せず、WindowsUpdateの認知度は69.0%
ウイルス対策ソフトの利用状況では、「使っている」が56.7%、「使っていない」が34.8%、「ウイルス対策ソフトがどのようなものかわからない」が8.5%となった。ウイルス対策ソフトを利用しない理由は、「料金が高いから」が42.2%で最も高く、次は「ウイルスに感染することはないと思うから」が36.7%だった。
Windows利用ユーザーのうち、WindowsUpdateを「知っている」のは69.0%であり、このうち「配信があり次第、速やかに行なっている」のは55.6%だった。一方、3カ月以上行なっていないユーザーは44.4%に上った。アップデートしない理由は、「面倒だから」が38.0%、「特段必要だと思わなかった」が37.5%、「ダウンロードに時間がかかるから」が35.0%などの割合が多かった。
総務省は調査結果を今後さらに分析し、行政施策に適切に反映させていくとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/040528_4.html
( 大津 心 )
2004/05/28 19:07
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