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OCNのバックボーンに障害発生、15時ごろから一部でネット接続不可能に


 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は31日、同社の運営するISP「OCN」のバックボーンに障害が発生していることを明らかにした。同日15時20分ごろから一部ユーザーにおいてインターネット接続ができない状況になっているという。

 NTT Comによれば、「バックボーンに何らかの障害が発生したようだ。原因は調査中で、規模も不明」だという。また、現時点で「復旧のめどは立っていない」としている。

【追記 18時56分】

 NTT Comでは17時30分付けで第一報を発表。「OCNドットフォン」を含むOCNサービスや公衆無線LANサービス「HOTSPOT」で障害が発生している模様だ。また、企業向けデータ通信サービス「Arcstar ダイレクト」「Arcstar IP-VPN」「e-VLAN」「ドットフォン IP セントレックス」などの一部で影響が出ているほか、ISP向けのVoIP基盤ネットワークや国際専用線の一部も利用できない状況だという。

 なお、エリアやユーザー数などの障害規模については現在も不明。原因については、NTT Comの大手町ビルにおける電源設備の故障だとしている。

【追記 20時30分】

 NTT Comの施設を利用しているNTTドコモのサービスでも障害が発生している。影響を受けているのは、PHSデータ通信サービス「@FreeD」(全契約者約33万5,000人)、公衆無線LANサービス「Mzone」(千葉、埼玉エリア)など。PC向け「ドコモeサイト」や、携帯電話料金をメール送信できる「モバチェメール」サービスのメール送信も利用できない状況だ。

 NTTドコモによれば、18時30分現在全国からの問い合わせは1,350件に達しているという。

【追記 21時38分】

 NTT Comから第二報が20時30分付けで発表された。発表によると障害の影響を受けたのは、Arcstarなどの企業向けデータ通信サービス(関東一円、約2万回線)、OCNドットフォンなどのIP電話サービス(全国、約34万番号)など。個人向けインターネット接続サービス「OCN」における障害規模は現在調査中だが、「企業向けサービスに比べて、小規模になる見込み」だという。

 また、原因については、NTT Comの大手町ビルにおける「分電盤」の故障であることも明らかになった。同社では「詳細については調査中」とした上で、「電源の供給側に近い分電盤が故障したため、通常のバックアップ機材が働かなかったようだ」と分析している。

 現在、各サーバーに対して電源を再供給しているところで、「1台1台サーバーの状況を確認しており、20時過ぎから順次回復中」だという。なお、本日中には「完全復旧へめどが立つ」見込みだ。


関連情報

URL
  障害の発生について(第一報)
  http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0005/0531_4.html
  障害の発生について(第二報)
  http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0005/0531_5.html
  OCNバックボーン故障のお知らせ
  http://www.ocn.ad.jp/tw/
  OCN
  http://www.ocn.ne.jp/
  関連記事:「@FreeD」に通信障害、33万5,000人以上に影響
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/19077.html


( 鷹木 創 )
2004/05/31 16:44

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