フェニックステクノロジーズとNTTデータは31日、企業ネットワークに接続するPCをデバイスレベルの認証により制限するソリューション「SecureAccess」を共同で開発し、提供を開始したと発表した。価格はシステムの規模などによって異なるが、1クライアントあたりの初期費用が3,000円程度、年額費用が1,000円程度を想定しているという。
SecureAccessは、IEEE802.1Xによる認証を用いて、ネットワークへの接続を認証されたPCのみに限定するソリューション製品。フェニックステクノロジーズが開発した「Phoenix cME TrustConnector」を採用し、PCをハードウェアレベルでの違いにより個体を特定する。
Phoenix cME TrustConnectorでは、PCを構成するCPUやハードディスクといったハードウェアデバイスを元にして、暗号化に用いるプライベートキーを作成する。このため、プライベートキーはPCごとに異なるものとなり、万が一コピーされた場合でも、他のPCでは認証ができないという。また、フェニックステクノロジーズが開発した新しいBIOS「Phoenix cME FirstBIOS」「Phoenix cME TrustedCore NB」を採用しているPCの場合には、プライベートキーはBIOSが管理する領域に格納する。
NTTデータでは、企業ネットワークへに外部から持ち込まれたPCにより、ウイルス感染や情報漏洩などの問題が引き起こされるケースが増えており、認証によってネットワークへの接続を制限する製品の需要が高まっているとしている。また、SecureAccessはBIOSを利用することでPC自体が認証機器となるため、USBキーやICカードといった他の認証機器が必要となる製品に比べて、導入が容易で安全性も高いとしている。
関連情報
■URL
フェニックステクノロジーズ
http://www.phoenix.com/japan/home/
NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/
( 三柳英樹 )
2004/05/31 16:58
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