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NTTなど4社、混雑時もつながるチケット情報サービス実現に向けた共同実験


 NTT、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NTTアイティ、ローソンチケットの4社は、チケット情報自動アナウンスサービス「チケアナ」の共同実験を開始する。ローソンチケットの電話によるチケット発売情報で実施し、期間は6月1日から11月30日までとなっている。

 チケアナは、NTT Comの企業向け音声ポータル「Vポータルダイレクト」を活用し、音声合成による自動応答をオペレーターが選択して回答できるチケット発売情報提供用の顧客対応システム。従来は問い合わせに対して、Vポータルダイレクトを利用した定型文で一次対応し、定型文で回答できない問い合わせに対しては、オペレーターが個別に対応する体制を取っていた。チケアナでは、定型文で回答できない問い合わせを自動的に分析。オペレーターは、分析によって表示される回答群から、適切なメッセージを選択してユーザーに回答する。従来に比べ、3分の1程度の時間で処理できるようになるという。また、選択した回答で解決できなかった場合は再度オペレーターに接続し、問い合わせによってはオペレーター自身で回答することも可能だ。

 ローソンチケットのチケット発売情報サービスは、全国のローソン7,821店舗に設置しているマルチメディア端末「Loppi」やインターネット上のWebサイト、携帯電話向けサイトなどで利用できる。電話窓口は「PCや機械が苦手なユーザー向けに開設」(ローソンチケットコーポレート室の三浦猛志室長)しており、「テレビなどでアーティストのチケット情報を知ったユーザーが直接、電話をかけてくる例も多い」という。

 なお、電話窓口の入電件数は1日につき3,000~4,000件。このうち受信できる割合は80~90%程度となり、最大でも3,600件程度。「有名タレントのチケット発売時期は1日の入電件数が10,000件に達する」場合もあり、その場合は6,000件以上の電話を取り逃がしている計算になる。ローソンチケットでは、この取り逃しをチケアナによって処理速度を向上させてカバーしたいとしている。


システム概要 サービス利用イメージ

関連情報

URL
  ニュースリリース(NTTコミュニケーションズ)
  http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0005/0531_3.html


( 鷹木 創 )
2004/05/31 18:17

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