米Apple Computerは15日、「iTunes Music Store」を英仏独でオープンしたと発表した。3カ国のMac、Windows双方のユーザーに対して、合法的な音楽の有料ダウンロードサービスを提供する。
英仏独で開業するiTunes Music Storeでは、5大メジャーレーベルと数十のインディーズレーベルから提供された70万曲を提供しており、CDライティングの回数やiPodでの利用などは米国のサービスと同じ利用方法が許可されている。価格は楽曲あたり0.79ポンド(約160円)または0.99ユーロ(約130円)で提供される。
Appleはまた、EUバージョンのiTunes Music Storeを今年10月に開業予定であることも明らかにした。
Appleの発表にあわせて、AOLもiTunes Music Storeとの提携を発表した。英仏独で提供されているAOL会員向けの「AOL Music Channel」とiTunes Music Storeを統合し、そこで楽曲を購入できるようにするという。AOL Europe社長のPhilip Rowley氏は、「Appleが英仏独向けのiTunes Music Storeの開業時にAOLをパートナーとして選んだことをうれしく思う」とコメントした。
また、海賊版音楽や違法ダウンロードの問題に取り組んでいる国際レコード産業連盟(IFPI)のJay Berman会長兼CEOは、iTunes Music Storeの欧州進出を歓迎する声明を発表。「iTunesが欧州で開業することは、音楽業界が物理的なフォーマットからオンライン配信へと進化していく動きが現実であり、かつ成功しつつあることを示す最も確かな証拠であると言えるだろう」との賛辞を送った。
関連情報
■URL
Apple Computerのニュースリリース(英文)
http://www.apple.com/pr/library/2004/jun/15itunes.html
AOLのニュースリリース(英文)
http://media.aoltimewarner.com/media/newmedia/cb_press_view.cfm?release_num=55254043
IFPIのニュースリリース(英文)
http://www.ifpi.org/site-content/press/20040615.html
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・ NapsterがiTunesに先駆けて英国進出~Appleは商号権が障害に?(2004/05/27)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/06/16 11:49
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