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米国でも学校内での不適切なコンテンツ接続の実態が明らかに


 日本国内では、児童の間で発生した事件を契機に、子どもたちのインターネット利用方法に関心が高まっているが、米国でも学校内のインターネットを使って子どもたちが不適切なコンテンツにアクセスしている実態が明らかになった。これはフィルタリングソフトを開発・販売している米St.Bernard Softwareが、米国41州における幼稚園から高校までの教育機関で技術責任者を担当する教師200名に対する調査の結果を判明したものだ。

 調査によると、これら学校の59%で子供たちが学校内のインターネットを使って不適切なWebコンテンツにアクセスする事例が発生していたことが判明した。アクセスしていた不適切なコンテンツの内訳は、ゲームサイトが45%で最多だった。次いでポルノ(39%)、暴力的コンテンツ(25%)、音楽のファイル交換サイト(19%)、特定の民族、人種に対する憎しみをあおる“ヘイトサイト”(13%)だった。また、学校にいる時間にインターネットを2時間以上使用している生徒は48%に上っている。なお、不適切なコンテンツへのアクセス事例は、2003年に比べてほとんど改善していないと回答した学校は59%に上った。

 学校の技術責任者を担当している教師らは、こうした結果にもかかわらず、子供たちを不適切なコンテンツから守るためにできるだけのことをしていると考えているようだ。学校や地域の取り組みをAからFの6段階で評価してもらったところ、39%はA評価を、44%はB評価となった。

 これについてSt.Bernard SoftwareのLee Itzhakiプロダクトマネージャーは「調査結果は改善の余地があることを示しているものの、学校の技術責任者は予算やスタッフ、時間といった限られたリソースの中で、学校ができるだけの対策を実施していると伝えようとしているように思える」とコメントしている。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.stbernard.com/presscenter/news/release.asp?id=48


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/06/23 14:00

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