米RealNetworksは28日、RealPlayer10の基盤となっているHelix Playerのライセンス形態にGPL(General Public Licence)を加えたと発表した。また同社は、NovellやRedHatと提携し、両社がRealPlayer10をデフォルトプレイヤーとして採用したことを明らかにした。
今回RealNetworksが発表したのは、RealPlayer10の基盤となっている「Helix Player」と、その核となる「HelixDNA Client」のライセンス形態に、新たにGPLを加えたというもの。
Helixはこれまでもオープンソースとして開発されてきたが、従来は「RealNetworks Public Source License」と「RealNetworks Community Source License」という非GPL形式の独自ライセンスによって配布されていた。
RealNetworksがGPLを認めたことについて、フリーソフトウェアファンデーションのディレクターEben Mogien氏は「我々はフリーソフトウェア開発者に対して、Helix Playerから学び、改良し、共有することを強く勧めたい」とコメントした。
なお、今後もGPLが適用されない「RealVideo」や「RealAudio」のフォーマットに関連するソースコードなどは、引き続きRealNetworks Community Source Licenseなどの他ライセンスによって提供される。
また、これに関連してRealNetworksは、NovellとRedHatの2社との提携を発表。Novellは、次期Linuxディストリビューション配布時に「RealPlayer 10 for Linux」を、RealAudio、RealVideo、Ogg Vorbis、Theoraメディアコーデックのためのデフォルトプレイヤーとして採用することを決めた。また、RedHatは「RealPlayer10 for Linux」が今年夏に発表され次第、RedHatのデスクトップ向け製品にRealPlayer10を搭載することを明らかにした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2004/real_macbeta.html
ニュースリリース(英文)
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2004/real_novell.html
ニュースリリース(英文)
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2004/real_redhat.html
関連記事:米RealNetworks、SMILのソースコードをライセンス開始
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0708/real.htm
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0723/helix.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/06/29 12:49
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