パナソニック ネットワークサービシズ(PNS)とトレンドマイクロは5日、共同で実施した「有害サイトブロックに関するアンケート」の調査結果を発表した。子供のいる家庭のうち4分の3は子供もインターネットを利用しており、子供のインターネット利用については、「悪質な情報に接触する機会が増加」することが不安だとしている親が84.6%に達している。
PNSが運営するプロバイダー「hi-ho」では、トレンドマイクロとの提携により有害なサイトへのアクセスを遮断する「有害サイトブロックサービス」を2003年10月から提供している。今回の調査は、PNSが運営する「hi-ho」のWebページ上で募集したアンケートによるもので、期間は4月26日~5月16日、有効回答数は子供のいる家庭のみを対象とした570件。
調査によれば、自宅で子供もインターネットを利用していると回答した割合は75.3%で、特に子供が小学校高学年である家庭から割合が増加し、男の子の場合は9歳以上、女の子の場合は12歳以上で90%を超えるという。親から見た子供のインターネット利用目的は「ゲーム」が69.2%と最も高く、「学校の宿題」(56.2%)、アニメ(37.5%)、音楽(22.8%)と続く。「チャット」(11.0%)、「掲示板」(11.0%)は全体での割合は低いものの、15歳以上の子供の利用率が高い傾向にあるとしている。
子供のインターネット利用で不安に感じることとしては、「悪質な情報に接触する機会が増える」(84.6%)、「無意識に悪質な業者に個人情報を提供してしまう」(79.6%)、「閲覧するだけでウイルスに感染するサイトにアクセスしてしまう」(77.7%)、「アダルトサイトにアクセスしてしまう」(75.1%)といった項目の割合が高くなっている。
有害サイトブロックサービスの認知割合については、「知っていた」が46.8%と半数近くに達しているが、実際に利用している割合は10.0%と現状では低くなっている。子供のアクセスを規制したいサイトの種類としては、「アダルト」(85.4%)、「薬物」(84.7%)、「違法行為」(81.6%)などが高い結果となった。
有害サイトブロックサービス利用者の加入理由としては、「有害なサイト、悪質な情報から子供を守るのが親の義務だと思ったから」(78.9%)、「家族で安心してインターネットを楽しみたかったから」(71.9%)、「子供が大きくなったので、すべてのサイトを閲覧できるのは危険だから」(68.4%)などが高い割合となっている。また、サービスについては「非常に満足」が17.5%、「まあ満足」が64.9%と一定の評価を得ている。
PNSとトレンドマイクロでは、今回の調査の結果を受けて、有害サイトブロックサービス「InterScan WebManager ホームエディション」の機能を6月から拡張している。規制URLデータベースのカテゴリ増加、マルチアカウント対応、掲示板の閲覧は許可するが投稿は規制するといった機能の拡張により、今後もさらに利便性を向上させていきたいとしている。
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4分の3の家庭では子供もインターネットを利用
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子供の利用目的は「ゲーム」「学校の宿題」「アニメ」が人気
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規制したいサイトの種類は「アダルト」「薬物」「違法行為」など
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掲示板などへの書き込みだけを規制する新機能
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2004/news040705.htm
( 三柳英樹 )
2004/07/05 17:52
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