シマンテックは7日、Symantec Security Responseに寄せられた報告をもとに作成した2004年6月の「月間ウイルス報告件数ランキング」を発表した。
国内のランキングでは、3カ月連続で「Gaobot」(483件)が1位に入った。以下、2位が「Ecure」(181件)、3位「Redlof.A」(160件)、4位「Netsky.P@mm」(143件)、5位「Netsky.D」(132件)と続いている。Netsky亜種は依然として報告が多く、トップ10にはこのほかにも6位に「Netsky.P@mm!enc」(132件)、9位に「Netsky.Q」(80件)が入っている。
ワールドワイドのランキングでも、1位は「Gaobot」(9,627件)だった。Gaobotは4月に1位となってから5月にいったん2位に落ちたものの、依然として高水準で推移している。以下、2位が「Spybot」(3,634件)、3位が「Sasser.B」(3,620件)、4位が「Netsky.P@mm」(3,017件)、5位が「Netsky.P@mm!enc」(2,367件)と続いている。
シマンテックでは、国内・ワールドワイドともに1位となったGaobotについて、「感染すると、セキュリティ製品の正常な動作を止め、さらにバックドアを仕掛けるなどの二次被害が起こり、対処が難しくなる」と説明する一方で、「Gaobotは、定義ファイルの更新および修正プログラム(パッチ)が適用されていれば、確実に防げるワーム」だとして、セキュリティソフトの導入など的確な事前対策をするよう呼びかけている。
関連情報
■URL
シマンテック
http://www.symantec.co.jp/
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・ 「Gaobot」が2カ月連続1位~シマンテック5月度ウイルスランキング(2004/06/08)
( 永沢 茂 )
2004/07/07 15:41
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