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Wi-Fiアライアンス、新認定プログラムを9月に開始


Wi-Fiアライアンスのマネージングディレクター、Frank Hanzlik氏
 Wi-Fiアライアンスは21日、無線LAN機器の相互接続性に関する新しい認定プログラムを2004年9月から開始すると発表した。メーカー独自の高速化技術を用いた製品についても、他製品の通信の妨げにならないことを条件にWi-Fi認定製品の対象とするほか、情報家電製品などマルチメディア機器についても認定試験を開始する。

 無線LAN機器メーカーなどが相互接続性を認定する目的で設立したWi-Fiアライアンスでは、これまでIEEE 802.11a/b/gなどの規格を利用した無線LAN製品について、他社製品との接続試験を行ない、試験に合格した製品に「Wi-Fi」ロゴを発行するなどの事業を行なっている。今回発表された新たな認定プログラムでは、標準規格を拡張した規格を用いた製品についても、Wi-Fi認定の対象とするとしている。具体的には、米Atheros Communicationsが開発した「Super A/G」のように、IEEE 802.11a/b/gなどを拡張して高速化・セキュリティの向上などを行なう製品についても、他社製品に悪影響を与えないことを条件として、通常の認定試験に合格すればWi-Fi認定機器の対象となる。

 また、これまではPCの周辺機器を主な対象としてWi-Fiの認定を行なっていたが、今後は無線LAN機器が組み込まれた家電製品にも認定の対象を広げることも明らかにした。これにともない、Wi-Fiアライアンスでは世界各地に認定試験施設を増設することを発表し、日本でも現在は1カ所のみとなっている認定施設を3カ所に増やすとしている。

 会見を行なったWi-Fiアライアンスのマネージングディレクターを務めるFrank Hanzlik氏によれば、6月23日にIEEEで認証されたセキュリティに関する規格「IEEE 802.11i」が、9月にはWi-Fiアライアンスで「WPA2」として認証される見通しで、WPA2の認定も開始するという。すでに、2003年9月からはセキュリティ認証規格「WPA」がWi-Fi認定を得るための義務となっているが、WPA2は当面はオプションとしての認定となり、企業などさらに高度なセキュリティを要求される環境向けの製品に用いられることを想定しているという。


関連情報

URL
  Wi-Fiアライアンス(英文)
  http://www.wi-fi.org/


( 三柳英樹 )
2004/07/21 15:17

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