日本レジストリサービス(JPRS)は21日、JPドメイン名がIPv6に完全対応したと発表した。JPドメイン名を管理するDNSサーバー(JP DNS)のIPv6アドレスが、DNSの階層構造における最上位のサーバーであるルートサーバーに登録されたことによるもの。国別トップレベルドメインとしては、今回登録されたJPとKR(韓国)が初の対応となり、まもなくFR(フランス)も登録が予定されている。
現在、6台あるJP DNSのうち4台にIPv6アドレスが割り振られており、それがルートサーバーに登録されたことで、JP DNSに対して直接IPv6でアドレスを参照することが可能となった。ルートサーバーへのIPv6アドレスの登録申請は2002年11月には行なわれていたものの、世界初の取り組みということもあり技術検証に時間がかかっていたが、7月20日(米国西部時間)にJPドメイン名とKRドメイン名のネームサーバーがルートサーバーに正式に登録された。
これにより、JPドメイン名のIPv6アドレスをDNSに問い合わせる場合には、ルートサーバーを除いてすべてIPv6でのアクセスが可能となった。現状では、DNSのIPv6アドレス問い合わせはIPv4とIPv6を併用する形となっており、今回の対応でもルートサーバーへのアクセスは依然としてIPv4のままとなる。JPRSでは今後、IPv6によりインターネットが構成されるための「最後の課題」として、ルートサーバーへのIPv6によるアクセス可能化に向けて、インターネットコミュニティとの協力を進めていくとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(JPRS)
http://jprs.co.jp/press/040721.html
ニュースリリース(ICANN、英文)
http://www.icann.org/announcements/announcement-20jul04.htm
( 三柳英樹 )
2004/07/21 19:31
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