米Googleが26日に米証券取引委員会(SEC)に提出した資料により、株式公開(IPO)により同社が最大で約33億ドルの資金調達を予定していることが明らかになった。
この資料によると、Googleが想定している公募価格は108ドルから135ドルの範囲内となっている。公開する株式数の約2,460万株をかけることにより、希望調達額は約27億ドルから33億ドルと見積もることができる。GoogleはNasdaqに公開し、ティッカーシンボルは「GOOG」の予定だ。
資料では、Googleの最新収益構造も示されている。2004年6月30日に終わる四半期の結果では、収益の98%は広告収入で、残り2%が「ライセンス収入など」となっている。広告収入の50%はGoogleのWebサイトから発生するもので、残り50%はGoogle AdSenseなどGoogleネットワークのWebサイトから来ている。
米国外からの収入も増加傾向にあり、2003年には米国内の広告収入が71%だったのに対して2004年6月30日時点では69%へと減少。海外からが31%と国際化傾向が強まっている。また、Googleのトラフィックの半数以上が米国外からとなっている。
Googleが株式公開で約33億ドルを調達すれば、この株式公開は過去最大規模のものとなる。その際にGoogleの保有株式から計算される時価総額は約360億ドルで、米Yahoo!の26日時点の時価総額約380億ドルにほぼ匹敵することになる。
関連情報
■URL
提出書類(英文)
http://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1288776/000119312504124025/ds1a.htm
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・ 米Google、株式公開に向けて米証券取引委員会に申請書類提出(2004/04/30)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/07/27 12:34
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