アッカ・ネットワークスは、下り最大50Mbps超、上り最大10MbpsのADSLサービスを年内に提供すると発表した。このサービスではNTT収容局から約1.4km以内のユーザーの高速化が可能という予測値が示されている。
今回発表された新サービスは、40Mbpsサービスで下り周波数帯域と重なっていた上り周波数帯域の26kHz~138kHzを4.0MHz~5.1MHzへ移動し、26kHz~138kHz帯を下りのデータ伝送のみで利用する。従来まで上下が重なった帯域ではエコーキャンセラ技術で下り速度の損失を抑えてきたが、帯域を分けたことで発生していた損失が解消され、さらなる下り速度の向上が可能になったという。
また、上り周波数帯も帯域が上り最大1Mbps時の約7倍となる4.0MHz~5.1MHzへ拡張したことで高速化が図られている。このほかアッカが開発中の各種技術を採用することで、下り最大50Mbps超、上り最大10Mbpsを実現したとしている。
新サービスで速度向上が見込めるのはNTT収容局から短い距離にあり、ノイズの少ない回線。アッカでは高速化が可能な予測値としてNTT収容局から約1.4kmという数値を挙げている。この新サービスは7月30日から開始される47Mbpsサービスとは別の新サービスとなり、ADSLモデムも異なるものが提供される。
アッカでは合わせて7月30日から開始する47Mbpsサービスも発表した。40Mbpsサービスを利用しているユーザーはADSLモデムのファームアップのみで高速化できる。
|
|
下りリンク速度イメージグラフ
|
上りリンク速度イメージグラフ
|
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.acca.ne.jp/release/040727.html
関連記事:OCN、下り50Mbps、上り10MbpsのADSLサービス年内提供[BroadBand Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/6120.html
( 甲斐祐樹 )
2004/07/27 18:40
- ページの先頭へ-
|