ルクセンブルクのSkype Technologies S.A.は27日、2003年にテストを開始したP2P電話ソフトの正式版「Skype 1.0」を発表した。このバージョンでは、これまでのSkype同士の無料通話以外に、世界中の固定電話や携帯電話に有料で通話できる「SkypeOut」サービスが統合されていることが大きな特徴だ。
SkypeOutサービスは一般の国際電話サービスに比べて安価に設定されており、メインとなる「Skype Global Rate」プランでは、指定された世界22カ国(日本は含まれていない)の固定電話に対して1分0.017ユーロ(約2.3円)で通話できる。22カ国以外の国に通話する場合には個別の料金が設定されており、例えば日本の固定電話に対しては1分0.027ユーロ(約3.6円)、日本の携帯電話に対しては1分0.157ユーロ(約21円)で通話可能だ。
SkypeOutサービスを利用するには、あらかじめSkype StoreのWebサイトを通じて10ユーロ単位の通話料金を支払っておく必要がある。WebサイトにはSkypeのユーザー名とパスワードを使ってログインし、自分の口座の通話履歴などを閲覧することができる。
なお、Skype 1.0はWindows XP/2000に対応している英語版で、他の言語版は現在準備中だ。また、Linux版とPocket PC版の新しいベータ版も27日リリースされている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.skype.com/company_news.html
Skype Global Rateの対象国と通話料金表(英文)
http://www.skype.com/skypeout/help.globalrate.html
その他の国への通話料金表(英文)
http://www.skype.com/skypeout/help.pricelist.html
■関連記事
・ Kazaa創業メンバーがP2P技術によるIM電話「Skype」を発表(2003/09/04)
・ P2P電話のSkype、一般電話への通話サービスを日本でも開始予定(2004/06/21)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/07/28 12:08
- ページの先頭へ-
|