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SCN、第1四半期連結業績は増収増益。今年度業績予想を大幅上方修正


 ソニーコミュニケーションネットワーク(以下SCN)は28日、都内で2004年度第1四半期(4~6月)連結業績の発表会を開催した。第1四半期の純利益は3億9,300万円と前年同期比で大幅な増収増益となり、この業績を受けてSCNは業績予想を大幅上方修正、2004年度の純利益予想を7億円とした。

 第1四半期の売上高は96億3,000万円で前年同期比3.3%増と売上自体は微増だが、通信回線費や業務委託費、広告宣伝費などコスト削減の効果が早く出たことや、接続サービス以外のコンテンツ事業が伸びてきたことなどから、経常利益は7億7,100万円と、約3億の赤字だった前年同期に比べて大幅に改善。純利益も2億余りの赤字だった前年同期から、3億9,300万円の黒字となった。

 目につくのは、接続サービスの売上げ構成比が前年同期の83.8%から76.0%となり8割を切る一方、コンテンツ事業などインターネット関連サービスが売上げ構成比で前年同期の14.0%から22.0%と伸びたことだ。代表取締役社長兼CEOの山本泉二氏は「コンテンツ事業も順調に育ってきた。コンテンツのよりどりパックなど利用しやすいパッケージ販売も今月から開始したが、今後はこうしたサービスをもっと打ち出していきたい」と述べた。

 接続サービスの加入者数は、四半期末で230万人。うちブロードバンド会員数が57万人を占める。ブロードバンド会員でも、「ここ数カ月は、光ファイバの申し込みの方がADSLより大きいという状況になっている」(山本社長)という。今後はコンテンツ事業での収益増大を目指す一方、「まだまだ接続サービスの売上に占める割合が大きく、またビジネスとして成長も期待できる」として、ブロードバンドユーザーを中心に接続サービス会員獲得にも引き続き注力していく方針を示した。


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URL
  ソニーコミュニケーションネットワーク投資家情報
  http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/

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( 工藤ひろえ )
2004/07/28 16:03

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