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NTTデータ、基幹システムにLinux採用へ~コスト削減を意識


NTTデータ常務取締役経営企画部長の山下徹氏
 NTTデータは、オープンソースソフトウェアを活用したシステム構築に向けて8月1日に「オープンソース開発センタ(OSDC:Open Source Software Development Center)」を設置した。

 OSDCは、Linuxなどのオープンソフトウェアを利用して基幹システムを開発、サポートするための専門組織。NTTデータが開発を進めているフルオープンソースソリューション「Prossimo」の開発拠点になるほか、各オープンソースソフトの維持管理や、ミドルウェアも含めた品質保証、製品相互の動作保証に関する技術ノウハウを蓄積する。

 OSDCではVAリナックスと提携。今後は両者で故障解析ツールを共同開発するという。また、グループ会社である北京NTTデータを拠点とした「北京オープンソースソフトウェアセンタ」も設置する。NTTデータ常務取締役経営企画部長の山下徹氏は、「オープンソースの技術を生かしたシステム開発を、3年後には100億円規模に成長させていきたい」という。

 NTTデータではこのほか、法人分野の事業拡大に向けて、企業情報システムを専門的に構築する開発子会社「NTTデータクイック」(資本金1億円)を7月30日に設立。子会社では、法人分野のソフト開発や設計・試験の支援、システムの維持管理や保守運用を行なう。山下氏は、「システム開発のコストダウンを実現させ、技術的なノウハウを新会社に集中させる」とコメント。売上は15億円から20億円を目指すとしている。


「オープンソース開発センタ」の概要 こちらは、7月30日に設立された「NTTデータクイック」の概要

関連情報

URL
  ニュースリリース(OSDC)
  http://www.nttdata.co.jp/release/2004/080201.html
  ニュースリリース(NTTデータクイック)
  http://www.nttdata.co.jp/release/2004/080200.html

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( 鷹木 創 )
2004/08/02 18:10

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