マカフィーは3日、2004年7月度のコンピュータウイルスの届出状況を発表した。7月は、これまで流行してきた添付ファイルを通じて感染を拡げる大量メール送信型のウイルスに代わり、OSの脆弱点を攻撃するトロイの木馬型のウイルスが急増している。
企業からのウイルス届出件数のランキングは、1位が「Exploit-MhtRedir.gen」の1,053件、2位が「Exploit-ByteVerify」の648件といずれもトロイの木馬型ウイルスで、3位が大量メール送信型ウイルス「W32/Netsky.p@MM」の625件となっており、以下10位までは5位の「W32/Netsky.q@MM」を除いてすべてトロイの木馬型ウイルスとなっている。
ウイルスを検知したマシン数では、「W32/Lovgate.ah@MM」の4,125件、2位が「Exploit-MhtRedir.gen」の2,843件、3位が「Exploit-ByteVerify」の1,463件で、こちらのランキングでも10位までにトロイの木馬型ウイルスが5種類ランクインしている。
マカフィーの技術統括部長を務める加藤義宏氏は、「7月は危険度“中”のBagleやMydoomの亜種が報告されたが、件数としては、Exploit-MhtRedir.genに代表されるトロイの木馬が圧倒的に増えている。世界的にもトロイの木馬型ウイルスはこの1カ月で増加の傾向にあり、充分注意するとともにマイクロソフトの修正情報を漏らさず適用することが必要だ。また、8月は夏休みを迎え、脆弱点攻撃型のウイルスに警戒してほしい」と呼びかけている。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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( 三柳英樹 )
2004/08/03 12:36
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