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発表に駆けつけた米Microsoftのエリック・ラダー上級副社長
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「SQL Server 2005」の概要
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マイクロソフトは、「Microsoft SQL Server 2005」と「Microsoft Visual Studio 2005」の日本語ベータ版をリリースした。MSDN会員やMCDBA(Microsoft Certified Database Administrator)、MCSD(Microsoft Certified Solution Developer)といった資格の取得者向けに無償で提供する。また、パシフィコ横浜で9月7日から10日かけて開催されるエンタープライズ関連の技術者向けイベント「Tech・Ed 2004 Yokohama」参加者にも無償提供される予定だ。
SQL Server 2005は、SQL Server 2000で対応したインテルのItaniumだけでなく、AMDの64bit CPU「Opteron」に対応。発表に駆けつけた米Microsoftサーバー&ツールビジネス担当のエリック・ラダー上級副社長によれば、「64bit CPUの多くに対応することで、クライアントPCの接続数が増加しても安定動作するなど、結果的にTCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)を30%以上削減できる」という。また、Visual Studioと.NETの統合を進め、XML技術へのネイティブ対応や、Webサービスを通じた相互運用性などにも配慮したとしている。
開発環境であるVisual Studio 2005では、SQL Serverとの連携を強化。データベースの処理手順をまとめたプログラム「ストアドプロシージャ」の開発時にSQL Server内を参照することや、開発したストアドプロシージャをSQL Server内にワンクリックで保管することが可能だ。また、デバッガを起動したままコードを修正、テストできる機能「Edit/Continue」も搭載した。
開発したアプリケーションは、「ClickOnce」機能を利用して配布する。従来は、配布したアプリケーションを利用するためには、クライアントPCからサーバーにアクセスする必要があったが、ClickOnceではクライアントPCにそのままインストールする配布方法も選択できる。また、配布元となるサーバー側のアプリケーションがアップデートした場合は、クライアント側のアプリケーションも自動的にアップデートできるようになっている。
このほか、システム管理者の意向を開発に反映する仕組みも搭載。「新しいコードは、セキュリティを確認した上でチェックするというルールを設定できるため、セキュアなアプリケーションを開発できる」としている。
なお、マイクロソフトでは、SQL Server 2005とVisual Studio 2005のベータ版配布に合わせて学生などを対象にした簡易版「SQL Server 2005 Express Edition」と「Visual Studio 2005」の各日本語ベータ版も配布を開始している。
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Visual Studio 2005の開発画面。右ペインにはSQL Server内の情報が表示される
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ClickOnce機能を使って、開発したアプリケーションを配布
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2003
( 鷹木 創 )
2004/08/03 16:46
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