JSATとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4日、ウイルス定義ファイルやセキュリティ修正プログラム(パッチ)をウイルスの影響を受けない衛星回線経由で配信する「サイバーセキュリティネットサービス(仮称)」の試験サービスを12月より開始すると発表した。
サイバーセキュリティネットサービスは、MydoomやSasserといった“ネットワーク型ウイルス”に対抗し、迅速にウイルス定義ファイルやパッチをユーザーに提供するために、インターネットの影響を受けない衛星回線経由でパッチなどを企業などに配信するサービス。
NTT Comなどは、ネットワーク型ウイルスの発生により、企業などのインターネット接続回線が輻輳する問題や、ウイルス自身の攻撃によるインターネットの混雑が、今後さらに懸念されると指摘。迅速にパッチやウイルス定義ファイルを配信するために、衛星回線の使用が検討されたという。
実験では、企業に衛星アンテナを設置し、ウイルス対策ベンダーと協力して衛星回線を通じた配信実験を行なう。JSATはアンテナの設置や衛星回線による配信ネットワークの提供を担当し、NTT Comは配信管理や配信用データセンターやサーバーの構築を担当する。実験実施期間は、2004年12月1日から2005年3月31日までの4カ月間。
今後の予定は、試験サービス終了後は検証結果を踏まえた上で、速やかに本サービスの提供を開始するという。また、販売体制は、NTT Comのセキュリティパッケージサービスの1つとして提供する予定だ。
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「サイバーセキュリティネットサービス(仮称)」の提供イメージ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0008/0804_2.html
( 大津 心 )
2004/08/04 16:54
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