トレンドマイクロは5日、サポートセンターへの報告件数をもとに作成した2004年7月度の「ウイルス感染被害マンスリーレポート」を発表した。
7月の報告件数は6,471件で、6月の9,309件から約30%減と大幅に減少した。個別ランキングは、1位がTROJ_AGENTの480件(前月857件)、2位がNetskyで347件(同547件)、3位がJAVA_BYTEVER.Aで277件(同498件)、4位がTROJ_CRYPT.Aで144件、5位がTROJ_DLOADERの120件だった。
7月は、それぞれのウイルス届出数が前月より大きく減少しているほか、Webサイト経由で感染するトロイの木馬型ウイルスが多いのが特徴だ。
トレンドマイクロのウイルス解析担当者は、Webサイト経由でトロイの木馬型ウイルスをダウンロードしてしまう例が引き続き報告されていると警告。一般にWebサイトからプログラムをダウンロードする際には、セキュリティ警告メッセージが表示され、ユーザーが「Yes」を選択しなければダウンロードされない。
しかし、アダルトサイトの年齢認証に偽装しているケースなどもあるため、よくわからないうちに「Yes」をクリックしてしまい、感染するケースが増えているという。このことから、ウイルス解析担当者は、「ウイルス対策ソフトをインストールしていても、インターネットでは最低限の警戒心は必要だ」と警告している。
関連情報
■URL
ウイルス感染被害7月度のマンスリーレポート
http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2004/mvr0407.htm
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( 大津 心 )
2004/08/05 12:23
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