IDC Japanは4日、国内IP-VPNサービスの市場動向を発表した。インターネットVPN/IP-VPNのいずれか、もしくは両方を利用している割合は2003年の51.9%から、2004年には58.2%へ上昇していることが判明した。
調査によると、2004年は「インターネットVPNのみ利用中」が18.4%(2003年10.0%)、「IP-VPNのみ利用中」が19.8%(同31.5%)、「インターネットVPNとIP-VPNの両方を利用中」が20.0%(同10.4%)、「インターネットVPNのみ1年以内に使用開始予定」が2.3%(同5.4%)、「IP-VPNのみ1年以内に使用開始予定」が0.9%(同9.1%)となった。
このことから、2003年と比較して2004年は「IP-VPNのみ利用中」が減少し、「インターネットVPNのみ利用中」や「インターネットVPNとIP-VPNの両方を利用中」が増加しており、インターネットVPNへシフトしつつあることがわかる。
IDCでは、インターネットVPNとIP-VPNを合わせたVPNサービス全体の利用率に関しては、「2003年時点で利用率が50%を超えているにもかかわらず、6.3%増加したことから、今後も急激ではないものの、除々に増加していく」と予測した。また、IDC Japanの通信サービスマーケットアナリスト ダニエル・ニューマン氏は「IP-VPN自体は基幹プラットフォームテクノロジとしての位置付けが定着し、インターネットVPNはその補完的なテクノロジとなる」と分析している。
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インターネットVPN/IP-VPNの利用動向
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関連情報
■URL
IDC Japan
http://www.idcjapan.co.jp/
( 大津 心 )
2004/08/05 19:07
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