Web3Dコンソーシアムは9日、同コンソーシアムが仕様策定を進めてきた3D言語「X3D」が国際標準規格としてISOによって承認されたと発表した。「ISO/IEC 19775」規格として承認され、規格書の正式な出版は10月に予定されている。
X3Dは、インターネットなどのネットワーク上でリアルタイムに3Dグラフィックを描き、コミュニケーションするための言語規格。3Dコンテンツとアプリケーションをネットワーク上で配信するためのメカニズムとランタイムシステムを含んでおり、複数のファイルフォーマットやプログラミング言語をサポートしている。また、最新のグラフィックハードウェアのいくつかをサポートしており、3Dデータの操作をリアルタイムに行なうための手順仕様が設けられている。ロイヤルティフリーの仕様書がWeb3DコンソーシアムのWebサイトから入手可能だ。
Web3Dコンソーシアムの各ワーキンググループはすでに次の段階に動き始めており、9月には最初の修正となる「Amendment One」をコンソーシアムとして批准し、10月にISOに提出する。その後は毎年X3D仕様を更新していく予定だ。現在のX3Dは、以前のWeb3D/ISO標準規格を拡張したものであり、3Dモデリング言語として広く利用されている「VRML97」に対する下位互換性を持っている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.web3d.org/news/releases/archives/000092.html
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/981216/w3d.htm
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0808/x3d.htm
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http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0730/x3d.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/08/10 11:51
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