NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11日、映像などのメディア資産を保管・運用するシステムを開発し、キーワードやジャンルによる検索、コンテンツのサムネイル一覧による閲覧機能などを備えた「電子映像カタログサービス」として、映像制作事業者や放送局向けに提供を開始すると発表した。同サービスはすでにテレビ朝日映像に提供されており、テレビ朝日映像のニュース映像検索サービス「蔵出しニュース映像館」で使用されている。
電子映像カタログサービスは、NTT Comが開発したメディア資産の保管・運用システムをベースに、辞書機能や検索機能などの映像カタログを構成するための機能をパッケージ化したサービス。コンテンツのデジタル化のほか、映像のカット点の検出、テロップの検出と認識、ナレーション音声の認識などによりメタデータを自動生成し、コンテンツのタイトルや制作日時、権利情報などのデータとともに管理を行なう。また、メタデータの中のキーワードに関して独自の辞書を持ち、類義語や関連語なども考慮した検索や、各種の分類によるナビゲーション機能を備える。
電子映像カタログサービスを利用したサービスとしては、テレビ朝日映像が動画映像検索サービス「蔵出しニュース映像館」を開設している。テレビ番組やコマーシャルなどの製作者に対して映像の貸出を行なうサービスで、現時点では戦前のニュース映画「朝日世界ニュース」がカタログ化されている。ユーザーは、キーワードや年代などにより検索し、ストリーミングで映像を確認した後に、購入を申し込める仕組みで、検索・閲覧は無料で提供される。
NTT Comでは、テレビ朝日映像以外にもコンテンツ制作事業者や放送局に対してサービスの利用を提案していくとともに、機能の拡張も逐次進めていくとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0008/0811.html
蔵出しニュース映像館
http://kura.tv-asahipro.co.jp/
( 三柳英樹 )
2004/08/11 18:06
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