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Adobe Readerに任意のコードを実行可能な脆弱性が発見される


回避するためには、この部分のチェックを外せばよい
 デンマークのセキュリティベンダーSecunia社は16日(現地時間)、PDF閲覧ソフト「Adobe Reader」に任意のコードが実行可能な脆弱性が存在すると発表した。同社では危険度を“深刻”と評価している。対象バージョンは「Adobe Reader 6.x」と「Adobe Acrobat Reader 5.x」となる。

 この問題は、Adobe Readerに含まれるActiveXコントロール「pdf.ocx」にバッファオーバーフローの脆弱性が存在し、悪質なプログラムが実行される可能性があるというものだ。

 具体的には、攻撃者が作成した“細工が施されたWebサイト”上で、PDFファイルを呼び出すリンクをユーザーがクリックすると、バッファオーバーフローが発生するというもの。スクリプトやIFRAMEタグなどと組み合わせると、WebサイトやHTMLメールを開いただけで脆弱性を攻撃される可能性もある。

 米Adobe Systemsは、Adobe Readerの最新バージョン6.0.2でこの問題を修正していると発表しているが、Secuniaは「問題は完全には修正されていない」と指摘している。

 Secuniaでは回避策として、WebブラウザからAdobe Readerが呼び出されないように設定を変更することを推奨している。具体的には、「編集」の「環境設定」を選び、「インターネット」タブの「PDFをブラウザに表示」のチェックを外せばよい。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://secunia.com/advisories/12303/

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Adobe Reader 6.0にバッファオーバーフローの脆弱性、最新版で修正済み(2004/07/14)


( 大津 心 )
2004/08/19 16:11

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