IDC Japanは30日、2004年第2四半期における国内サーバー市場動向を発表した。
調査によると、2004年第2四半期のサーバー市場規模は1,479億円で、前年同月比0.6%の減少となっている。マイナス成長は続いているものの、3四半期連続で小幅の減少となっており、またこの間の出荷台数は105,000台と前年同期比15.3%の増加となり、IDC Japanでは市況は明らかに改善したと分析している。
製品カテゴリー別では、x86サーバーの出荷台数が前年同期比15.4%増となったものの、出荷金額は同0.2%増と伸び悩んでいる。これについてIDC Japanでは、日本IBMが2003年第4四半期の価格改定以後に出荷台数シェアを伸ばし、日本HPがデルを強く意識した対抗製品を投入するなど、ベンダーの価格競争がさらに熾烈になっているためと分析している。また、x86サーバー以外では、メインフレームの出荷台数が前年同期比12.5%増、RISCサーバーの出荷台数が同10.0%増となるなど、既存ユーザーの買い替えが堅調に推移しているとしている。
国内サーバーのベンダー別の市場シェアでは、日本IBMが26.0%、富士通が18.3%、日本HPが17.4%、NECが15.2%、日立製作所が8.0%となっている。また、2004年第2四半期に前年同期より出荷金額を増やしたベンダーは、日本IBM、富士通、日本HP、NEC、デル、東芝などとなっている。
関連情報
■URL
IDC Japan
http://www.idcjapan.co.jp/
( 三柳英樹 )
2004/08/30 18:44
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