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“性善説”で運営する音楽ファイル流通コミュニティ「レコミュニ」


 株式会社レコミュニは、音楽ファイル流通コミュニティ「レコミュニ」のβ版をオープンした。ソーシャルネットワーキングサイトのように既会員から招待されることで入会できる。入会費や月額利用料は無料。楽曲のダウンロードには、1曲につき50円からとなっている。

 レコミュニは、会員同士が音楽を配信しあうコミュニティ。通常の音楽CDからリッピングした楽曲や自作曲など、著作権のある楽曲から著作権フリーの楽曲まで自由にアップロードできる。ただし、著作権のある楽曲については、レコミュニが権利処理を代行。権利処理が終了しない限りは、アップロードした楽曲が公開されないようになっている。

 アップロードする楽曲には、会員がレコメンドコメントを記入できる。また、アップロードされていない楽曲をコミュニティに対してリクエストすることも可能だ。楽曲データには、レコミュニがダウンロードした日付や時刻を電子透かしとして追記、利用状況の把握に利用する。楽曲のデータ形式は、MP3/Ogg Vorbisなど。なお、楽曲をアップロードするには、あらかじめ1回はダウンロードしておく必要がある。また、ダウンロードした楽曲をそのままアップロードすることは禁止されている。

 ダウンロード時の価格は、楽曲の著作権保有者が設定する。最低価格は50円で10円きざみで設定されるという。また、配信する楽曲についてはレコミュニが一括して、権利団体に著作権使用料を支払う。レコミュニに対する手数料は、50円もしくは楽曲価格の50%のいずれかで安価な方になる。楽曲の売り上げからは、この手数料と著作権団体への支払いが差し引かれ、差額が楽曲の著作権保有者に対する分配額となる。

 例えば、購入した音楽CDをアップロードする場合は、音楽CDのアーティストに売り上げが分配され、自作曲の場合はアップロードした会員に分配される仕組みだ。ただし、音質などで納得のいかない場合は、購入した会員が支払い免除を求める申請も可能となっている。


 レコミュニの福岡智彦代表取締役によれば、「β版ではすでに会員25名程度が参加している」という。レコミュニスタッフやフェローには音楽関係者やミュージシャンも多く、「レコード会社との契約しだいだが、スタッフやフェローの楽曲が流通する可能性もある」。

 福岡氏はまた、「音楽配信サービスで正規に購入した楽曲もCD-Rに保存できない場合もあり、日本の著作権管理技術(DRM)は厳しいすぎるのではないか」と指摘。とはいえ、DRMなしで配信した場合は、悪意あるユーザーによる複製がし放題になる可能性もある。「そこでソーシャルネットワーキングに注目した。信頼できる仲間内でなら、DRMをある程度緩和しても“コピー天国”にはならないのではないか」と述べ、「メディアやレコード会社からは、“これもいい、あれもいい”的な宣伝ばかり。そうではなく、信頼する友人からのリコメンドが欲しかった。音楽を通じたコミュニケーションの中で、良い音楽を探して欲しい」と訴えた。

 レコミュニ発表以降、「参加したい」という問い合わせが多数寄せられたが、“紹介制”というソーシャルネットワーキングの仕組みを変えるつもりはないという。「信頼できる仲間という“性善説”で運営するため、紹介制は絶対に維持する」とコメント。しかし、「レコミュニが正式に動き出せばあっという間に広がる。音楽好きは必ず招待されるはずだ」としている。

 レコミュニの正式オープンは10月12日を予定。会員登録には、氏名、メールアドレス、性別、顔写真などの個人情報とクレジットカード情報が必要。クレジットカードを登録しなければ、ダウンロードやアップロードはできない仕組みだ。


関連情報

URL
  レコミュニ
  http://recommuni.jp/


( 鷹木 創 )
2004/09/07 17:54

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