インターネットガバナンス・タスクフォース(IGTF)は7日、9月20日~21日に開催される国連インターネットガバナンス・ワーキンググループ(WGIG)設立に向けた会合に提出する意見書の原案を公開し、一般からのコメント募集を開始した。
WGIGは、ネット社会の管理のあり方に関する「インターネットガバナンス問題」を話し合う場として、国連事務総長により2004年10月中に設置される予定となっているワーキンググループ。IGTFは、日本からWGIGの活動に参加するために設立された団体で、財団法人インターネット協会、日本インターネットプロバイダー協会、日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)、日本レジストリサービス(JPRS)の4者が中心となっている。
IGTFでは、9月20日~21日に開催されるWGIG設立のための準備会合に向けて、WGIGが検討するテーマや委員の構成などについて日本から意見書を提出する予定としており、今回その意見書の原案を公開し、広く一般からコメントを求め、内容に反映させたいとしている。
IGTFの意見書原案では、WGIGに対して「独立性、客観性、合理性、透明性」「多様な利害関係者のそれぞれの意見が十分に反映される構成」を求めており、特に使用される言語について触れ、ワーキンググループのアウトプットは主な言語に翻訳すべきことに加えて、世界中から寄せられる意見はどんな言語でも受け付け、ボランティアによって翻訳し、結果を共有するプラットフォームの用意を呼びかけている。
意見書原案はIGTFのWebサイトで公開されており、意見書に対するコメントはメールで受け付けている。なお、WGIGへの意見提出は9月13日となっているため、IGTFではコメントを9月11日までに送付してもらいたいと呼びかけている。
関連情報
■URL
インターネットガバナンス・タスクフォース
http://www.igtf.jp/
( 三柳英樹 )
2004/09/08 20:36
- ページの先頭へ-
|