NTT西日本は、光ファイバによる多チャンネル映像放送サービス「映像通信網サービス」を9月14日より開始する。本サービスを利用することで、光ファイバ経由での放送サービスの提供が可能になる。
映像通信網サービスは、映像受信者の建物まで引き込んだ光ファイバを利用し、70~770MHzの周波数帯で映像やラジオ放送などを複数拠点へ同時に配信できるサービス。70~90MHz帯にFMラジオを、90~468MHz帯にアナログ映像を、90~770MHz帯にデジタル映像を伝送可能で、6MbpsでエンコードされたMPEG-2映像であれば、最大400チャネルまで一括して伝送できるという。また、映像はIP化せずにそのまま伝送するため、NTT西日本では新たな不正コピー防止措置などを行なう必要がないとしている。
料金は、映像をNTT西日本収容局向けに配信するコンテンツ発信側の「第1種サービス」、NTT西日本収容局からの映像を集合住宅などのユーザー向けに配信する「第2種サービス」によって異なる。第1種サービスは基本料金が302万4,000円で、契約者回線使用料の基本料が70万2,450円、1芯1kmまでごとに3,990円の中継回線利用料が必要。第2種サービスは1契約者回線ごと18,900円で、どちらのサービスも契約料840円が必要になるほか、第1種サービスでは契約者数や収容局数によって追加料金が発生する。
なお、NTT東日本では同様の映像通信網サービスをすでに開始しており、オプティキャストはこのサービスを利用して、光ファイバ経由でスカイパーフェクTV!や地上デジタルなどを放送する「スカパー!対応光ファイバーTV OPCAS(オプキャス)」を提供している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0409/040913.html
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( 甲斐祐樹 )
2004/09/13 20:56
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