独RapidSolution Softwareは13日、音楽ダウンロード販売サイトで購入した楽曲を合法的に“コピー”するためのソフト「Tunebite」をシェアウェアとして発売した。
音楽ダウンロード販売サイトで購入した楽曲は、デジタル著作権管理(DRM)機能によって、何度もコピーしたり、指定されたポータブルプレーヤー以外に転送できないようになっており、利用者にとって大きな制約となっている。RapidSolutionではこの問題を解決するために、デジタル音楽をアナログ的に録音し直してOggやMP3ファイルとにコピーする方法を採用した。
全二重対応のサウンドカードを搭載したPC上でTunebiteを利用すると、再生している楽曲をいったんラインから音声として出力し、その後でラインから再入力することでアナログ的に再録音してハードディスクに保存してくれる。事実上、どのようなDRMでも回避して録音できるが、デジタル的に録音しているわけではないため、音質が劣化するというデメリットがある。しかしこのデメリットゆえに、RapidSolutionではこの行為が全く合法的であるとしている。
同社ではまた、法的な脆弱性である“アナログの穴”を指摘する。この穴は、再生されている音楽をアナログ的に録音するすべての場合に適用されるという。例えばラジオから音楽を録音したり、テレビ番組や映画をビデオデッキで録音する場合など、アナログレコーディングにはデジタルレコーディングとは異なる法的なメリットがあると主張している。
TunebiteはWindows XP/2000に対応しており、同社Webサイトにおいて12.26ドルで販売されている。
関連情報
■URL
製品概要(英文)
http://www.tunebite.com./index.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/09/14 14:06
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