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企業情報ページの評価はキリンビールが首位~日本ブランド戦略研究所


 日本ブランド戦略研究所は、企業252社のWebサイトを評価した調査の結果を発表した。インターネット上での調査で実施時期は2004年7月。サンプル数は1万2,953件だった。

 調査では、商品情報や通販サービス、コミュニティサービスなどのページではなく、会社概要やIR情報、採用情報、環境情報などの企業情報ページに関する評価を集計。アクセス状況を指数化した「情報発信力(コミュニケーション)」、サイトの好感度やイメージを表わす「クオリティ(プレミアム)」、Webサイトへの再訪問意向やサイトによって好感度や信頼度をどれくらい高めたかという貢献度を表わす「ブランド効果(ロイヤルティ)」をそれぞれ算出し、「企業情報サイト指数」として評価した。

 252社中、最も評価が高かったのはキリンビール。コミュニケーション指数では77.3、プレミアム指数では77.4、ロイヤルティ指数では72.0とすべての項目でトップを記録。企業情報サイト指数は75.5に達した。企業情報サイト指数71.6のトヨタ自動車が2位、3位には同71.6で日産自動車がランクイン。日本ブランド戦略研究所によれば、「トヨタと日産の差はわずか。同指数の小数点2位以下での争いだった」という。

 IT業界では東芝が企業情報サイト指数66.5で10位にランクイン。ソニーは同65.1で13位、松下電器産業は同64.3で16位にランキングされている。

 業種別では、食品・飲料業界が企業情報サイト指数58.8、コミュニケーション指数57.4、プレミアム指数60.6、ロイヤルティ指数58.4とすべての項目で首位を獲得。2位は運輸・レジャー(企業情報サイト指数53.9)、3位は電子・電機(同52.2)と続く。自動車などの輸送機器メーカーはコミュニケーション指数とプレミアム指数は3位(53.4)だったが、ロイヤルティ指数が7位(49.7)と低かったため、全体では4位となった。一方、最も評価が低かったのは金融業界(11位)。企業情報サイト指数は40.5に停滞。すべての項目で最低の評価を受けている。なお、情報・通信業界は8位。企業情報サイト指数は46.0に止まった。

 このほか、同調査では企業のWebサイトが好感度や信頼度などの企業ブランドを高めることにどれくらい貢献しているかを測定。好感度では、サイトを見ていない利用者は17.4%。一方、サイトを見た利用者では25.5%に達した。また、信頼度では、見ていない利用者は23.9%だったが、サイトを見た利用者では30.4%となっている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://japanbrand.jp/jb/50051/1.html


( 鷹木 創 )
2004/09/14 17:09

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