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TOKYO FMがブロードバンド対応スタジオ設置、コンテンツのライブ配信開始


多目的スタジオ「Earth Gallery Studio Iris」。発表会の司会はTOKYO FMの藤丸由華アナウンサーが務めた
 TOKYO FMとTFMインタラクティブは24日、TOKYO FM本社ビル7階にブロードバンド向け映像を生放送で配信できる多目的スタジオ「Earth Gallery Studio Iris」(以下Iris)をオープンした。FM放送だけでなく、ブロードバンド向けコンテンツや地上デジタル放送向け番組などを収録・配信可能で、10月中旬をめどにTFMインタラクティブのWebサイトなどでIrisで収録したコンテンツの配信を開始する。

 Irisは、ドルビー5.1ch対応のデジタルオーディオコンソールや、ソニー製デジタルビデオカメラ「DXC-D50WSL」3台などのデジタルコンテンツ用機材を備える多目的スタジオ。48chのHDDレコーダーも設置され、マルチトラック録音も可能だ。収録したコンテンツは、TFMインタラクティブの動画配信サイト「iiV Channel」や、ジャパンFMネットワーク(JFN)の「JFN TV」などでストリーミング配信されるほか、TFMインタラクティブの提携ISPなどを経由して提供される予定だ。なお、ブロードバンド向けコンテンツはWindows Media形式で配信され、配信帯域は「ADSLで無理なく視聴できるレベル」(TFMインタラクティブの池田実代表取締役社長)を想定しているという。


音声用のフルデジタルコンソール カメラの切り替えは音声コンソールの奥で行なう

 発表会では、若葉合奏団による演奏の収録も行なわれ、実際に収録したブロードバンド向けに動画コンテンツをiiV Channelでライブ配信した。TFMインタラクティブの池田社長は、「現状のブロードバンドコンテンツは、有名なコンテンツの再配信やニュース動画の二次配信に止まっている」とオリジナルコンテンツの欠如を指摘。「Irisを活用したオリジナルコンテンツのライブ配信など、アクティブに展開する予定だ」という。


発表会場では、若葉合奏団による演奏の収録も行なわれた iiV Channelでライブ配信

 池田社長はまた、「ブロードバンドは単体のメディアというだけではなく、テレビやラジオ、出版といったメディアと融合し、各メディアの集合体として機能するようになる」と予想。TFMインタラクティブでは、「ひとつのコンテンツをラジオだけでなく、ブロードバンドやデジタル放送向けに対しても伝送していく」と“ワンソースマルチユース”をTOKYO FMと共同で推進する方針だ。

 TOKYO FM執行役員の林屋章デジタルコンテンツ局長は、Irisについて、「ブロードバンドの普及という時代に応じたもの」と位置付ける。「(Irisの前身となったスタジオでは)ハービー・ハンコックやレオン・ラッセル、渡辺貞夫などのアーティストの収録を行なった。Irisも多くのアーティストに利用してもらいたい」と期待感を表わした。

 なお、林局長によれば、10月中旬ごろに配信開始するブロードバンド向けコンテンツは、「主にOLなど女性を意識したもので、お昼休みの時間帯に配信する」という。また、TFMインタラクティブの池田社長によれば、iiV Channelでは11月上旬にライブで音楽配信するブロードバンド向けプログラム「Live eye(仮称)」がスタートする予定だ。


TFMインタラクティブの池田実代表取締役社長 TOKYO FM執行役員の林屋章デジタルコンテンツ局長

関連情報

URL
  TOKYO FM
  http://www.tfm.co.jp/
  iiV Channel
  http://www.iiv.ne.jp/
  JFN TV
  http://www.jfn.tv/


( 鷹木 創 )
2004/09/27 12:28

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