ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は30日、ネットワーク認証型のコピーコントロールCD(CCCD)である「レーベルゲートCD」の採用を終了すると発表した。10月発売の一部タイトルから段階的に廃止し、11月17日以降にリリースする新譜はすべて通常のCDで発売する。
SMEによれば、レーベルゲートCDの導入を決めた2002年11月当時は、私的複製の範疇を明らかに越えたCD-Rへの複製行為や音楽ファイルの違法交換が急増し、音楽業界全体として放置しておけない状況だったという。これに対して現在では、「著作権保護に対して、多くの音楽ユーザーの意識が高まり、一時の混乱期を脱した」と判断。また、法的環境の整備も進んできたとして、「音楽ユーザーが求める音楽パッケージのあるべき姿について慎重な議論を重ね、その結論として、新譜の発売についてレーベルゲートCD仕様の終了を決定した」としている。
CCCDについてはすでにエイベックスが、採用を弾力化する方針を明らかにしている。9月22日以降リリースのタイトルから、採用するかどうかをアーティストやディレクターなど、制作現場の判断にまかせるかたちに変更した。
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■URL
ニュースリリース
http://www.sme.co.jp/sme/pressrelease/20040930.html
( 永沢 茂 )
2004/09/30 20:27
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