セキュリティ企業の米PivXは1日、Windows XPより古いバージョンのWindowsユーザーに対して脆弱性対策などのセキュリティサービスを「Qwik-Fix Pro」を通して提供すると発表した。
Qwik-Fix Proは、OSベンダーが公開する修正プログラムの代わりに、公になった脆弱性情報をもとにいち早くセキュリティ設定を独自に変更したり、ポートを監視するなどして、実質的にワームの侵入を防ぐ機能を持つソフトだ。脆弱性情報は発見され次第直ちにアップデートされるため、修正プログラムが発表される前に攻撃されるいわゆる“ゼロデイアタック”などにも有効であるとされる。
PivXは脆弱性を発見するための独自の研究所を保有しており、そのノウハウをもとにQwik-Fix Proを開発した。Qwik-Fix Proでは、Windows XP SP2で提供されたセキュリティ機能をすでに2003年9月にはすべてのバージョンのWindowsに対して提供していたという。PivXでは、こうした質の高いサービスにより、多くの大企業がQwik-Fix Proを採用していると発表している。
MicrosoftはすでにWindowsのいくつかの旧バージョンの修正パッチを提供しないことや、Windows XPのInternet Explorerについても最新バージョン以外にはセキュリティ上の改良を行わないことを明言。旧バージョンを現在も使用している3億以上のWindowsユーザーに対するセキュリティ対策がなくなっていたという。Qwik-Fix Proでは、これらのユーザーが、新たに発見された脆弱性を悪用するワームやウイルスに感染しないよう脆弱性対策を行なうことができる。
Qwik-Fix ProはWindows 95からWindows XP SP2までのすべてのバージョンで動作し、家庭用のQwik-Fix Pro Home Editionや企業ネットワーク上でQwik-Fix Proを導入するための管理ソフト「Qwik-Fix Pro Enterprise」などが提供されている。Qwik-Fix Pro Home Editionについては、10月31日まで無料試用キャンペーンを実施している。
関連情報
■URL
サービス概要(英文)
http://www.pivx.com/qwikfix.asp
ニュースリリース(英文)
http://biz.yahoo.com/bw/041001/15127_1.html
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・ 米PivX、Microsoftのパッチ公開前に防御できるサービス「Qwik-Fix」(2003/11/05)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/10/04 12:18
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