Microsoftが保有するFATファイルシステムに関する特許5,579,517号(517号特許)に関して、非営利団体の米Public Patent Foundation(PUBPAT)が申し立てていた再審査手続きにおいて、米特許商標庁が同特許を取り消すとの判断を下していたことがわかった。9月30日にPUBPATが発表した。
Microsoftは517号特許を1996年に取得しており、2003年12月からライセンスプログラムを提供している。DOSなどの基本プログラムにおいて広く使用されている技術に関する同特許のライセンスプログラムでは、1ユニットあたり0.25ドル、1ライセンシーあたりで最大25万ドルを徴収するとしている。しかしPUBPATは、FATのような普遍的なフォーマットに今さらライセンス料をかけることに疑問を呈し、異議申し立てにあたる再審査請求を2004年4月に行なっていた。
MicrosoftではFATファイルシステムを1976年に開発したとしているが、PUBPATは種々の先行技術があり、すでに公知の技術であったことが自明であると主張。米国特許商標庁はこの事実を基本的に認め、特許が従来の技術とほとんど変わらないと判断した模様だ。
関連情報
■URL
PUBPATのニュースリリース(英文)
http://www.pubpat.org/Microsoft_517_Rejected.htm
FATファイルシステムのライセンス概要(英文)
http://www.microsoft.com/mscorp/ip/tech/fat.asp
( Gana Hiyoshi )
2004/10/04 19:12
- ページの先頭へ-
|