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慶応大とインターネット総合研究所、起業家育成事業の協力体制で合意


 慶應義塾大学とインターネット総合研究所は7日、ベンチャー企業などを育成するインキュベーション事業(起業家育成事業)について協力体制を整えることで合意したと発表した。

 インキュベーション事業は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が「平成16年度大学連携型起業家育成施設整備事業」の1つとして、慶応大および地元自治体の協力のもとに整備を進める事業。慶応大の湘南藤沢キャンパス(SFC)に隣接する場所に「インキュベーション施設(仮称)」を建設し、大学との連携や研究成果の活用により新たな事業展開を図ろうとする個人やベンチャー企業などの入居者を募集する。施設の建設と入居者の募集は2005年春頃から行なわれ、2005年秋にオープンの予定。

 インターネット総合研究所では、慶応大が多くの研究成果を生み出しているIP技術に特化した事業展開を創業以来行なっており、今後は産学連携の強化により社会の研究開発の担い手となる起業家を育成することが重要であるとして、今回の慶応大との協力体制が実現したという。具体的な協力としては、施設の建設用地取得費用の一部に充当する寄付金を拠出するほか、施設に入居する起業家への積極的な投資を実施。また、同施設におけるIPv6を利用した建物管理システムに関する共同研究も計画している。

 慶応大環境情報学部の國領二郎教授は、「SFCは産業の場に利用できる技術を多く世に送り出してきたという自負があるが、今回の事業によりそれを仕組みとして継続していくことができる。大学からベンチャーを育て、そのベンチャーがまた大学と共同で新たなベンチャーを育てるという仕組みを作るという夢が実現した。今後は大学と産業界がコラボレーションしながら新しい産業の創出に貢献していきたい」とコメントした。


関連情報

URL
  慶應義塾大学
  http://www.keio.ac.jp/
  インターネット総合研究所
  http://www.iri.co.jp/


( 三柳英樹 )
2004/10/07 15:43

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