シマンテックは、トロイの木馬型ウイルス「Downloader.Lunii」を危険度“1”で警告した。ネットワークを経由して感染するウイルスで、アドウェアを停止するほか、特定のファイルをダウンロードしたり、削除する特徴を持つ。
具体的には、まずWindowsのインストールフォルダやシステムフォルダに「toolbar.exe」「mstasks1.exe」「dktime.exe」「sexxx.exe」などのファイルをダウンロード。続いて、システムフォルダやインストールフォルダなどにインストールされたアドウェア関連のファイル「lpt.exe」「powerscan.exe」「optimize.exe」などのプロセスを停止し、削除する。
その後、レジストリキーを改ざんし、Windows起動時に特定のプログラムの実行を阻止するほか、特定のブラウザヘルパーオブジェクトを削除する。また、Hostsファイルを改ざんし、特定のWebサイトへのアクセスをブロックするという。
なお、Downloader.Luniiの感染経路についてシマンテックでは、「現時点では、ネットワーク経由ということしか判明しておらず、それがWebサイト経由なのか、P2Pソフト経由なのか、それとも別の方法で感染するのかわからない」とし、感染経路は特定できていないとしている。
感染してしまった場合は、改変されたレジストリ情報を修正し、最新のウイルス定義ファイルを使ってスキャンした後、「Downloader.Lunii」として検出されたファイルを全て削除する必要がある。その際に、Windows XP/Meでは「システムの復元オプション」を無効にしなければならないので、注意が必要だ。
関連情報
■URL
ウイルス情報
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-downloader.lunii.html
( 鷹木 創 )
2004/10/08 17:33
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