経済産業省は7日、複数のコンピュータを接続して分散処理を行なうグリッドコンピューティング技術の支援事業「ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト」において、Webサイトのアクセス分散などの実証実験を実施すると発表した。
プロジェクトでは、ビジネスグリッドコンソーシアム(富士通、NEC、日立製作所で構成)がグリッドコンピューティングのソフトウェア開発を、ストレージシステムコンソーシアム(日立製作所、東京大学、大阪大学、慶應義塾大学で構成)が広域分散ストレージ技術の開発を、産業技術総合研究所と連携して進めている。
今回開始する実験では、日経新聞、マツダ、損保ジャパンの3社のシステムに対してグリッドコンピューティングを適用する。日経新聞では、ニュースを配信するWebサイトにグリッドコンピューティングを適用し、アクセス集中時の負荷分散に利用できるかを検討する。マツダでは、基幹業務システムに対してグリッドコンピューティングを適用し、災害発生時などに他地域のシステムで業務処理を継続可能とする実験を行なう。また、損保ジャパンでは業務データを広域分散ストレージにより運用し、ストレージ資源の利用効率向上やデータの保管の安全性などについて検討を行なう。実験の開始は2005年度を予定している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/press/0005665/index.html
( 三柳英樹 )
2004/10/08 18:39
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