財団法人大川情報通信基金は12日、2004年度の「大川賞」と「大川出版賞」、「研究助成」を発表した。大川賞の海外受賞者はカーネギーメロン大学のラジ・レディ博士、国内受賞者は東京大学の坂村健博士。両博士には賞状と副賞として金メダルと賞金1,000万円が贈呈される。
大川賞は、国内外の情報通信分野における研究、技術開発、および事業の発展を目的とした国際的な賞として、1992年より実施されている。
ラジ・レディ博士は、大規模人工知能システムやヒューマンインターフェイス、インターネットに関する先駆的な研究が主な受賞理由。坂村健博士は、TRONの独創的研究やユビキタス・コンピューティングの概念提唱者としての活躍が評価された。また、「大川出版賞」には「ソフトウェア工学の基礎」(岩波書店)を執筆した玉井哲雄氏などが選出。同賞は内容を中心に記述の分かりやすさ、著者の実績が選定基準となっている。さらに、情報・通信分野の研究者を対象にする「研究助成」は、500件超の応募・推薦の中から海外10件、国内40件が選考された。各受賞者への贈呈式は、11月25日に東京全日空ホテルで行なわれる。
大川情報通信基金は、情報通信分野の新技術の研究や人材育成を目的として1986年に設立された。創業者はCSK創業者の故大川功氏。
関連情報
■URL
財団法人大川情報通信基金
http://www.okawa-foundation.or.jp/
( 増田 覚 )
2004/10/14 15:58
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