米Websenseは、セキュリティ情報分析機関Websense Security Labsの調査により、新タイプのフィッシング詐欺サイトが急増しているという警告を発したことを発表した。
これまでの多くのフィッシング詐欺では、既存のショッピングサイトなどを模倣した偽の詐欺用のWebサイトを作成して、メールなどを利用してユーザーを偽のサイトに誘導する。これに対して、Websense Security Labsが発見した新タイプの詐欺サイトでは独自のショッピングサイト(ただし詐欺目的の)を構築しており、ユーザーをWebページからのリンクや検索エンジンを通して誘導する仕組みとなっている。
この新しいタイプの詐欺サイトは、薬品販売、銀行、ローンのサイトを装っているものが多く、連絡先が偽物または不明、スパム送信ネットワークとリンクしている、Webサイトのホストが多くの場合米国外にあるといった共通の特徴を持つという。また、7月の段階での調査では、フィッシング詐欺サイトの平均存続期間は6.1日となっていたが、新しいタイプの詐欺サイトの平均存続期間は8.5日とやや長くなっているという。
Websenseのセキュリティおよびテクノロジー研究部門の責任者を務めるDan Hubbard氏は、「インターネットはハッカーの攻撃手段として進化し続けており、ハッカーが使う詐欺の手口がさらに巧妙になっているため、こうした問題は悪化の一途をたどるだろうと予測している。疑いを持たないユーザーを騙す事例が増え続けるにつれ、被害金額も増加していることは確実だ」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.websense.com/company/news/pr/Display.php?Release=041011727
( 三柳英樹 )
2004/10/18 19:47
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