| ディー・エヌ・エー(DeNA)は19日、オークション/ショッピングサイト「ビッダーズ」において、商品の検索機能などをWebサービスとして提供する「ビッダーズWebサービス(BWS)」のベータテストを開始した。RSS配信にも対応する。主にアプリケーションやWebサイトの開発者を対象に無料で提供する。
 
 BWSでは、開発者向けに開発キットを無償提供。ビッダーズのデータベースにアクセスし、商品を検索・表示する機能をアプリケーションに組み込めるようにする。また、ビッダーズのWebサイトとは異なるデザインでビッダーズの商品を掲載するWebサイトも構築できる。19日には、paperboy&co.が運営するソーシャルネットワーキングサービス「キヌガサ」がBWSに対応。ビッダーズの出品情報をキヌガサのコミュニティ内で表示できるようになった。DeNAによれば、このほかにもブログサイトなどでBWSに対応する予定があるという。
 
 開発キットには、BWSの使用説明テキストのほか、DTDファイル、商品情報のXMLドキュメントのサンプルなどが含まれる。さらに、ビッダーズが展開しているアフィリエイトプログラムと連携するXSLTスタイルシートも付属。これにアフィリエイトプログラム参加者のIDを設定すれば、開発したアプリケーションやWebサイト経由でビッダーズの商品が購入された場合に、そのIDの保有者が成果報酬を受け取ることができるようになる。なお、成果報酬を受け取るのは必ずしも開発者とは限らず、アフィリエイトIDを任意に設定できるアプリケーションも開発可能だという。
 
 DeNAではBWSの開始にあわせて、開発キットのダウンロード配布や技術情報の提供を行なうブログを開設した。「ビッダーズの商品情報をJavascriptのコードにしてページに表示させるツール」などのサンプルアプリケーションも公開しており、実際に同ツールで取得した商品情報が情報提供ブログ上に「SPEEDオークション」として表示されている。BWSを利用して開発したアプリケーションも広く募集しており、DeNAでレビューした後に同ブログで公開していくという。
 
 同時にベータテストを開始したRSS配信は、現在RSS 1.0に対応。情報提供ブログにRSSのテンプレートが公開されており、これに検索条件などのパラメータを設定することで、BWSを利用した商品情報のRSS配信を受けられる。現時点でもエンドユーザーがRSSリーダーにビッダーズのRSSを登録することは可能だとしているが、技術情報をもとにRSSを編集する知識が必要になるため、やはり主にRSSリーダーの開発者向けという位置付けだ。なお、DeNAでは現在、RSSリーダーのベンダー数社と、検索条件の設定機能も含めたビッダーズのRSS配信対応を検討しているという。
 
 DeNAでは今回、Webサービスがどの程度反響があるのかを検討するため、1つの試みとしてBWSのベータテストを開始したという。本サービス移行の時期などは未定だ。
 関連情報
 
 ■URL
 ビッダーズWebサービスについての情報提供ブログ
 http://blog.dena.ne.jp/bws/
 ディー・エヌ・エーのニュースリリース
 http://www.dena.ne.jp/press_162.html
 paperboy&co.のニュースリリース
 http://www.gmo.jp/press/release/20041019.html
 
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( 永沢 茂 )
2004/10/19 18:32
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